GORO NAKAGAWA FOLK SINGER 

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GORO NAKAGAWA
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NAOBUMI OKAMOTO


Dig-Music Gazette 11

We Shall Overcome - 大きな壁が崩れる

 6月22日、首都圏反原発連合が毎週金曜日に呼びかけている首相官邸前/国会前での反原発、脱原発の抗議行動に、ぼくは初めて参加した。
 みんなと一緒に「再稼働反対」のシュプレヒコールをあげながら、帰り道、こうした行動の中でみんなで一緒に歌える歌があればいいということを痛切に感じていた。
 その何日か後、6月30日にライブをやることになっているお店の方から連絡があり、「ライブで何かみんなで一緒に歌える歌はないかしら?新たな『We Shall Overcome』はどう?」と言われた。何という絶妙のタイミング! その瞬間ぼくの中で、「We Shall Overcome」の新しい日本語の歌詞を作ろうという気持ちが固まった。
 その経緯についてはぼくがMIDI RECORD CLUBのウェブ・マガジンに毎月連載している「グランド・ティーチャーズ」というコラムに「大きな壁が崩れる」というタイトルで詳しく書いているので、ぜひとも読んでほしい。
 その原稿のくり返しになるが、ぼくは「We Shall Overcome」の新しい日本語歌詞を作るにあたって、「We Shall Overcome Someday」、すなわち「我々はいつの日にか勝利する」と直訳するのは絶対に避けようと思った。そして思い浮かんだのが「大き壁が崩れる」というフレーズだった。そしてそのフレーズを軸にして書いていってできあがったのが、この新しい日本語歌詞の「We Shall Overcome」だ。
 Dig Music Gazetteでぼくが歌っている「We Shall Overcome」をみんなに見て、聞いていただき、反原発の動きの中だけでなく、ひとりひとりの自由や権利を奪おうとし、弱い者、持たざる者を切り捨てようとしているこの国のやり方に反対し抵抗する人々のあらゆる動きの中で、広く歌われることを強く願っている。状況に応じてどんどんと歌詞が変えられ、新しい歌詞も作られたりして、ぼくらがぼくらの「We Shall Overcome」を歌えるようになれば、それはほんとうに素晴らしいことだとぼくは思う。
 
「We Shall Overcome 大きな壁も崩れる」
 
大きな壁も ぶつかり 崩す
あなたとわたし みんなの力で
おお あきらめず 立ち向かおう
大きな壁が崩れる
 
手を取り合って 声かけ合って
あなたとわたし みんなの力で
おお 勝利信じて 立ち向かおう
大きな壁が崩れる
 
恐れはしない 恐れはしない
あなたとわたし みんなの力で
おお 未来見つめて 立ち向かおう
大きな壁が崩れる
 
石の心も 溶かしてみせよう
あなたとわたし みんなの力で
おお あきらめず 立ち向かおう
大きな壁が崩れる
 
大事なものは 必要なものは
もう一度 考えてみよう
おお 便利な暮らしか みどりの自然か
100年後に生きる子どもたち
 
大きな壁も ぶつかり 崩す
あなたとわたし みんなの力で
おお あきらめず 立ち向かおう
大きな壁が崩れる
 
中川五郎

Dig Music Gazetteとは

中川五郎と岡本尚文がコラボレーションして歌と映像を届けるシリーズの名称。
DigはDigitalとDig itのダブル・ミーニング、Gazetteは新聞。

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